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マツダ:MAZDA CX-5の予約状況 [ディーゼル]

 今日は、2012.3.15に発表された、マツダCX-5の受注状況について書きます。


 発売から4週間経過した、3月14日時点の国内受注台数は約8000台と月間販売計画の8倍に達し、大変好調な出だしです。
 ロシアでも発売から1ヶ月で5000台以上、オランダでも2週間で1000台以上1000台(2012.3.20誤記訂正)の注文があったそうです。

 国内受注、約8000台のうち73%がディーゼルとのことで、マツダの山内社長は「国内のクリーンディーゼル市場開拓に手応えを感じています。」と語っています。

 
 ディーゼルの受注台数は、約8000*0.73=約5840台ということですね。

 2012年(1-12月)の新車(四輪乗用車・軽含む)販売台数(自工会予測)は429万1000台なので、CX-5の現時点の予約分だけで、ディーゼル比率を(約5,840/4,291,000)*100=0.136%、押し上げたことになります。
 
 2005年には国内のディーゼル比率は0.04%だったそうなので、決して少ない数字ではありません。


 比較のため、エクストレイルディーゼルの発売直後の販売状況を挙げておきます。
  2008.10.5時点 1,077台(MTモデル発表後約1ヶ月)
  2010.8.19時点  3,066台(ATモデル追加後約1ヶ月)

 当時も、久しぶりの国産ディーゼル乗用車発売ということで話題にはなっていましたが、今回のCX-5は更に勢いがありますね。
 国内でもディーゼル乗用車の一定の需要があることが証明されたと思います。


 今後も、CX-5が着実に販売を伸ばして、他社も続々とディーゼル乗用車を国内販売するといいですね。



参考資料
MAZDA News Release 新型「マツダ CX-5」の販売好調
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2012/201203/120315a.html
REUTERS マツダ新型SUV「CX─5」は受注8000台、月販目標の8倍
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE82E00K20120315

日本自動車工業会 2012暦年(平成24暦年)自動車国内需要見通し
http://www.jama.or.jp/stats/outlook/20120118/forecast2012.html

経済産業省 次世代自動車研究会 
単体対策、燃料多様化、交通流対策 12ページ(スライド24)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g91116c06j.pdf

日産ニュースリリース
クリーンディーゼル車、エクストレイル「20GT」の受注状況について
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081006-01-j.html
「エクストレイル」の受注状況について
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2010/_STORY/100820-02-j.html


===2012.3.20追記===
CX-5の国内受注は、約50%以上が30代・40代からだそうです。
3/25週から長友選手出演のCX-5のCMが始まります。
===2012.3.20追記は以上===

参考資料
YouTube MAZDA Channel
3/15新型「Mazda CX-5」販売状況報告会&試乗会 社長スピーチ
=2012.4.11リンク先修正=
http://www.youtube.com/watch?v=xu32fXeFTbQ 



ボルボ:Volvo 日本でディーゼルHVを2014年に発売 [ディーゼル]

 2012.3.13の日経朝刊に掲載された、ボルボ:Volvo 日本でディーゼルHVを2014年に発売 について書きます。記事を要約しますと以下の通りです。

 "ボルボ・カー・コーポレーションのステファン・ヤコビー社長が日本経済新聞のインタビューに応じ、2014年をめどに日本市場にディーゼルエンジンと蓄電池を組み合わせたハイブリッド車(HV)や家庭で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を投入する計画を明らかにした。価格や性能などは未定だが車体サイズは中型車以上となる見通し。"



 VolvoのHVについて調べたところ、以下の2車種が発表されていることがわかりました。
 いずれも、前輪をエンジン(内燃機関)で、後輪をモーターで駆動し、バッテリーは家庭で充電できるPHV (Plug-in Hybrid)です。


V60 Plug-in Hybrid
 世界初のディーゼルPHV
 2012年末に欧州で発売
 排気ガス規制:Euro5適合


XC60 Plug-in Hybrid Concept
 ガソリンPHV
 2012デトロイトモーターショーで初公開
 市販は未定



 ディーゼルはEuro5適合だと、日本の現行規制であるポスト新長期規制に通らずに導入できない可能性が高いのですが、欧州で2015年9月から全面的に適用される、次期排気ガス規制:Euro6適合車であれば、ポスト新長期規制もクリアできる可能性が高いと思われます。


 V60 Plug-in Hybridは2013~2014年頃のモデルチェンジでEuro6適合車を欧州で発売し、その後、日本導入するのでしょうかね?

 XC60 Plug-in Hybrid Conceptは市販計画は発表されていませんが、欧州・北米で2013年頃発売し、2014年に日本導入になるのかな?
 こちらは、ガソリンエンジンなので、排気ガス規制の問題はありません。


 欧州のプレミアムメーカーのディーゼル乗用車が日本でも少しずつ揃ってきそうな気配があり、大変うれしいです。



参考資料
Response
ボルボ V60 にPHV、2012年の市販が決定
http://response.jp/article/2011/10/18/164002.html
【デトロイトモーターショー12】ボルボ XC60 にPHVコンセプト…加速はV8並み
http://response.jp/article/2012/01/05/167904.html

VOLVO CAR CORPORATION GLOBAL NEWSROOM
Technical Specification Volvo XC60 Plug-in Hybrid Concept Car
https://www.media.volvocars.com/global/enhanced/en-gb/download/media/specialfile/41596_1_5.aspx
Technical specification Volvo V60 Plug-in Hybrid
https://www.media.volvocars.com/global/enhanced/en-gb/download/media/specialfile/41419_1_5.aspx

アウディがディーゼルハイブリッドでルマン参戦:Audi R18 e-tron quattro [ディーゼル]

 今日は、アウディ(Audi)が2012.2.29に発表した、2012年のルマン参戦車両:Audi R18 e-tron quattroについて書きます。


 R18 e-tron quattroは前輪をモータで後輪をディーゼルエンジンで駆動する4輪駆動車(quattro)です。

 Audi R18 e-tron quattroのデビューレースは5月5日のスパ・フランコルシャン6時間(Spa-Francorchamps:Belgium)の予定で、最大の目標は6月16,17日のルマン24時間(Le Mans:France)の優勝です。


 エネルギー回収システム(ERS:Energy Recovery System)については以下の様に説明しています。
"ブレーキング時に前車軸からエネルギーを回収し電動フライホイールに蓄える。フライホイールに蓄えたエネルギーは、加速時(120km/h以上の時)に放出する。ディーゼルエンジン(V6 TDI,最高出力:375kW(510hp))は後輪の駆動のみに使用する。"
 120km/h以上というのは技術規則(Technical Regurations)で定められているものです。

 Audiはハイブリッドシステムを搭載しない車両:Audi R18 ultraも並行して開発しました。ディーゼルエンジン:TDIはまだ開発の余地があると判断したためです。
 ハイブリッドシステム以外はAudi R18 e-tron quattroと同一仕様とし、パーツ輸送の労力増加を抑えています。

 ハイブリッドシステムを搭載するため、新型車の開発では、軽量化が大きな課題でした。
 軽量化に貢献した技術としてカーボンファイバーコンポジットのギアボックスハウジングを取り上げています。
 F1ではいくつかのチームが採用しているようですが、耐久レース用車両では初めてなんですね。
 ちなみに、車両重量は最低900kgと規定されており、ガソリン・ディーゼル・ハイブリッドすべて共通です。


 6月16,17日のルマン24時間にはR18 e-tron quattro:2台、Audi R18 ultra:2台で参戦します。
 デビューレースは5月5日のスパ・フランコルシャン6時間で、ルマンと同じ体制で参戦します。
 WEC(FIA World Endurance Chanpionship:FIA世界耐久選手権)開幕戦である、3月17日のセブリング12時間(Sebring,USA)には、2011年型のR18 TDI 3台体制で参戦する予定です。

 Audiはレース車両と量産車の関連を重視してきたことを強調しています。
 実際、Audiは2012年以降、ガソリンハイブリッドのA6,A8,Q5を発売するようです。


 奇しくも、ルマンから撤退したプジョー(Peugeot)の、世界初のディーゼルハイブリッド量産車:Peugeot 3008 HYbrid4は前輪をディーゼルエンジンで後輪をモーターで駆動するハイブリッドシステムを採用しています。



 2012年のルマンにはトヨタがガソリンハイブリッドで再参戦します。
 Audi vs TOYOTAのハイブリッド対決が大変楽しみです。

 Audiはルマン24時間以降のWECの残りのレースにも参戦予定です。
 10月14日には、WEC第7戦として富士スピードウェイ6時間耐久レースが開催されます。
 Audiのディーゼルレース車両が見られること、トヨタとのハイブリッド対決など、個人的には大変注目しています。



 R18 e-tron quattroに搭載されたエネルギー貯蔵装置である、ウイリアムズ・ハイブリッド・パワー(Williams Hybrid Power:WHP)の電動フライホイールについては、また今度、書きます。



参考資料
Audi worldwide
http://www.audi.com/com/brand/en/experience/motorsport/motorsport-news.detail.2012~02~audi_brings_the_quattro.html

関連記事
ディーゼル好きのブログ2012.1.28
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-01-28

BMW Mのディーゼルエンジン・・・その1 [ディーゼル]

 今日は、2012.1.26に正式発表されたBMW M の直列6気筒ディーゼルエンジンについて書きます。

 BMW M の新しいシリーズ:BMW M Performance Automobiles に搭載されるディーゼルエンジンで、最大の特徴は、3基のターボチャージャーを搭載していることです。
 排気量1Lあたりの出力・トルクは、93.6kW(127.3hp)/L・247Nm/Lと私が知る限り世界最強だと思います。


エンジンスペック概要
 排気量:2993cc
 最高出力:280kW(381hp)/4400rpm
 最大トルク:740Nm/2000-3000rpm
 過給システム:ターボチャージャー3基(高圧小型ターボ2基+低圧大型ターボ1基)
 コモンレール最高噴射圧力:2,200bar
 排気ガス:EURO6適合(M550d),EURO5適合(X5 M50d,X6 M50d)


M550d Sedanの場合には
 0-100km/h:4.7sec
 最高速度:250km/h
 EU混合燃費:6.3l/100km
 CO2排出量:165g/km
 販売価格(ドイツ):€80800(約863万円:1ユーロ=106.8円として)
となります。

 BMW M Performance Automobilesは、M550d Sedan、M550d Touring(ワゴン)、X5 M50d、X6 M50dの4車種があり、ドイツでは2012年5月から6月にかけて順次発売します。
 詳細は2012.3.8から開催されるジュネーブ・モーターショーで発表されるそうです。


 高級超高性能スポーツ車にディーゼルエンジンが搭載されるというのは感慨深いですね。


 なお、AUTOCARによりますと、BMW M のライバルであるAMGではディーゼルの開発計画はないそうです。
 AMGのCEOであるオレ・カレニス(Ola Kallenius)は、
"高性能車にディーゼルを搭載するには多くの妥協が必要だ。
 例えば、AMGの新型5.5Lツインターボガソリンエンジンのように、高性能ガソリンエンジンでは直噴・ダウンサイジング・ターボなどディーゼルの技術と共通点が多くなっている。
 ディーゼルについては数年前に検討したが、サウンド・重量・レスポンスといった点でガソリンエンジンが明らかに勝っていると判断した"
 と語ったそうです。

 
 レースの世界ではF1参戦を継続しているMercedesBenzに対して、近年BMWはダカールラリーやWRCに注力しています。
 ドイツの高級車メーカのこのような違いも興味深いですね。



 BMW M のディーゼルエンジンについては。また今度もう少し書きます。


参考資料
BMW M
A new chapter powered by M. Step 1.
http://www.m-power.com/_open/s/varlink1.jsp?id=2616&lang=en
A new chapter powered by M. Step 2 (unmasked).
http://www.m-power.com/_open/s/varlink1.jsp?id=2624&lang=en
Technical Specifications BMW M550d
http://www.m-power.com/_open/s/varlink1.jsp?id=2655&lang=en
AUTOCAR
AMG says no to super-diesels
http://www.autocar.co.uk/News/NewsArticle/AllCars/261219/
Response
メルセデスベンツAMG、「ディーゼルは想定外」
http://response.jp/article/2012/02/08/169684.html

ランドクルーザー200(Land Cruiser V8)欧州2012モデル概要発表!・・・その1 [ディーゼル]

 欧州で2012年3月から販売される、Land Cruiser V8(日本名:ランドクルーザー200) 2012モデルの概要が2012.2.3に正式発表されました。

 今日は、個人的に気になっていた、Land Cruiser V8 2012モデルのディーゼルエンジン:1VD-FTVについて書きます。
 その他の項目は参考資料のトヨタヨーロッパのプレスリリースで確認ください。

主要スペック
1VD-FTV:2012モデル
 排気量:4461cc
 最高出力:200kw/3600rpm
 最大トルク:650Nm/1600-2800rpm
 CO2排出量:250g/km
 排気ガス規制:EURO5適合(2012年1月開始)


 2011モデル(EURO4適合)と比較すると、最高出力10kwダウン、最大トルクは変化なし、CO2排出量は20g/km減らしています。
 ほぼ同等の出力・トルクを維持しつつ、厳しくなった排気ガス規制に適合し、CO2排出量も減らしたということですね。

 ちなみに、車両販売価格(イギリス)は£62,285~(約784万円~:1ポンド=125.9円として。以下同様)で、2011モデルより£1,685(約21万円)高くなりました。


 さて、ディーゼルエンジン:1VD-FTVについてプレスリリースでは以下の記述があります。
 ・新型コモンレールシステムの採用(最高噴射圧力:200MPa,G3 piezoインジェクタ)
 ・NV(Noise and Vibration:騒音振動)性能の改善
 ・DPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子除去装置)を搭載

 DPFは、EURO5規制適合のため必要となったのですが、燃費や騒音の改善にも貢献しているそうです。


 コモンレールシステムとNV性能の改善については、また今度書きます。


参考資料
TOYOTA Motor Europe Corporate Site
http://ems.toyota-europe.com/Search/Pages/default.aspx?query=land%20cruiser%202012&dosearch=True#
TOYOTA UK Homepage
http://www.toyota.co.uk/cgi-bin/toyota/bv/frame_start.jsp?id=CC2-LCV8-landing

関連記事
ディーゼル好きのブログ2012.4.8
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-04-08
ディーゼル好きのブログ2012.1.9
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-01-09

欧州の乗用車ディーゼル比率 [ディーゼル]

 2012.2.17の日経朝刊1面で "低燃費車 三つどもえ" の見出しで、
 CX-5の発売に合わせて、ディーゼルを中心に低燃費車について取り上げた記事がありました。

 記事の中で、乗用車のディーゼル比率として、"欧州46%、日本1%未満"と円グラフで紹介されていました。

 個人的には、最近の欧州のディーゼル比率は50%を越えていると思っていました。
 今回は、"欧州46%"は少なくないか?と疑問を持ったので、調べてみました。


 ACEA(Association des Constructeurs Europeens d'Automobiles:欧州自動車工業会)のデータを基にグラフにまとめてみました。

2012.02.20_西欧ディーゼル比率_Blog.JPG


 統計の対象国は以下の18カ国です。
 EU15:オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ(1998~)、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリス
 EFTA:アイスランド(1998~)、ノルウェー、スイス


 日経の記事の"46%"は2009年のデータと思われます。ここ数年の中ではディーゼル比率が少し低かった年ですね。

 2009年にディーゼル比率が低かった理由は、欧州各国で導入されていたスクラップインセンティブ(古い車を廃車にして新車を購入した場合に支給される補助金)の影響があったようです。
 補助金支給の条件にCO2排出量の上限値を定めた国があり、CO2排出量が少ない小型車が多く売れたのです。
 小型車は比較的ディーゼル比率が低いため、全体のディーゼルシェアも下がったようです。


 今後のディーゼル比率は、2015年9月から新規登録車に全面導入される次期排気ガス規制(EURO6)をどう乗り越えるかがポイントになりそうです。
 EURO6では現行規制のEURO5に比べて、PM(粒子状物質)の規制値は変わらないのですがNOx(窒素酸化物)は56%の削減が課されます。
 新たにNOx後処理装置が必要となり、ディーゼル車の販売価格が上昇するためディーゼル比率が下がるという予想もあります。


 確かに、大型乗用車はNOx後処理が必要になるかも知れませんが、中型乗用車向けではマツダやホンダなどのNOx後処理を使わずにEURO6に適合するエンジンが出てきています
 個人的には、あまりディーゼル比率が低下しないことを願っています。


参考資料
ACEA Diesel – Historical series by country in Western Europe 1990-2009
http://www.acea.be/images/uploads/files/20101003_Diesel_1008.pdf
ACEA Diesel, 4x4, average Cubic Capacity, average Power
http://www.acea.be/images/uploads/files/20101003_All_Characteristics_1990-201008.pdf
ACEA Pocket Guide 2011 27,55ページ
http://www.acea.be/images/uploads/files/20110921_Pocket_Guide_3rd_edition.pdf

CX-5発売! ・・・マツダのクリーンディーゼルSUV [ディーゼル]

 CX-5が本日(2012.2.16)とうとう発売されました。
 国内の月間販売台数は1000台を計画しており、半分以上をディーゼルとする計画。
 
 CX-5のディーゼル仕様の最廉価モデルはXD(クロスディー)グレードの2WD(FF)で258万円です。
 これまで、日本で新車で購入できるディーゼル乗用車で最安値だったエクストレイル(20GT,5MT)308万7千円に比べると50万円も安い!
 うれしいですね。


CX-5のディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 2.2)の特徴をいくつか挙げておきます。
 最高出力は129kW(175PS)/4500rpm、最大トルクは420Nm/2000rpm
 燃費は18.6km/L(JC08モード,2WD)、国内のSUVの中で最高
 NOx後処理装置なしでポスト新長期規制に適合
 圧縮比は14.0、ディーゼルエンジンで世界一の低圧縮比
 2ステージターボチャージャー搭載
 マツダ独自のアイドリングストップ「i-stop」を全車に搭載。ディーゼルは世界最速の0.4秒以内で再始動



CX-5のガソリンエンジン(SKYACTIV-G 2.0)についても少し触れておきます。
 最高出力は114kW(155PS)/6000rpm、最大トルクは196Nm/4000rpm
 燃費は16.0km/L(JC08モード,2WD)、国内のSUVの中でトップレベル
 圧縮比は13.0。デミオの14.0には及ばないが、ガソリンエンジンとしては非常に高い
 4-2-1排気システムを採用

 装備が同等のディーゼル仕様(XD:258万円)とガソリン仕様(20S:220万円)の価格差は38万円です。
 ただし、トルクのみならず出力でもディーゼルが上回っており、ディーゼルは上級エンジンと考えたほうが良いでしょう。
 


 CX-5に搭載されたディーゼルエンジン(SKYAKTIV-D 2.2)については、今後、何度かに分けて書いていこうと思っています。




 マツダのホームページにはクリーンディーゼル補助金:最大18万円と書いてありますが、平成23年度のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(クリーンディーゼル補助金)は、平成24年2月29日の新規登録分までで終了です。
 平成24年度も継続するのでしょうか?
 CX-5のディーゼル仕様の購入を検討中の方は早めに販売店に確認してみてください。

<2012.2.18追記>
 クリーンディーゼル補助金について、マツダホームページのクリーンディーゼル・クエスチョンズに記載がありましたので引用します。

 "※平成24年3月1日以降に登録した場合の受付開始は4月以降になる予定で、申請方法な どの詳細は後日正式に発表される予定となっております。 エコカー補助金とクリーンディーゼル補助金 は同時には適用されません。"


 クリーンディーゼル補助金は平成24年度も継続予定なんですね。良かった。
 ただし、まだ正式発表はされていませんので、CX-5ディーゼルを購入される方は販売店に確認してみてください。
<2012.2.18追記は以上>

<2012.5.10追記>
 平成24年度のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(クリーンディーゼル補助金)は2012.4.20から受付が始まりました。
<2012.5.10追記は以上>
 
 
 なお、現在までのCX-5の予約数のうち、7割以上!がディーゼル車とのこと。
 試乗せずに予約したのだと思います。
 日本にはディーゼル乗用車を待ち望んでいる方がたくさんいるんですよね。



参考資料
MAZDAニュースリリース
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2012/201202/120216a.html
Tech On!
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/CAR/20120216/204883/?ST=AT
次世代自動車振興センター
http://www.cev-pc.or.jp/CEV/index.html

<2012.2.18追記分>
MAZDAホームページ クリーンディーゼル・クエスチョンズ
http://www.mazda.co.jp/skyactiv/cdquestions/?link_id=c5dlbtn2#!/questions/q22

<2012.5.10追記分>
関連記事
ディーゼル好きのブログ2012.5.10
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-05-10

インドのガソリン・軽油価格とディーゼルシェア [ディーゼル]

 今日はインドの燃料価格とディーゼルシェアについて書きます。
 
 インドでは、2010年6月にガソリンの価格統制が廃止されました。軽油価格も自由化される予定だったのですが、今のところ価格統制が継続しているようです。
 そのため、ガソリンと軽油の価格差が拡大し、ディーゼル車の需要が増えています。


<インドの燃料価格> 
 2000年以降のインドの首都:デリーにおけるガソリンと軽油の価格をグラフでまとめてみました。
 データの出典は2000~2011年がREUTERS、2012年はFIA/OTAで、それぞれ年初の数値をプロットしてみました。

2012.02.15_インドの燃料価格.JPG

<グラフからわかること> 
 2003~2005年にかけてガソリン・軽油とも約10ルピー/L値上がりした後、しばらく落ち着いていた。
 2009年以降また値上がりし、ここ2年は価格自由化もあってガソリンが一段と高くなった。
 2012年の最新データでガソリン(65.64ルピー/L)と軽油(41.27ルピー/L)の価格差は約24ルピー/L(約39円/L:1ルピー=1.59円)。2011年までの約10ルピー/Lに比べて2倍以上になっている。


<ディーゼルシェア>
  まとまったデータは見つからなかったのですが、参考資料などから、インドのディーゼルシェアを拾ってみると、

 2003年:22%、2006年:30%、2009年:31%、2011年5~11月:46%

 まさにうなぎ上りです。

 
<まとめ>
 インドにおいて、ディーゼルの勢いがこのまま続くかどうかは、軽油価格が自由化されるかがキーポイントになりそうです。
 勢いがあるうちに、インドでディーゼルの良さ(燃費はもちろん走りも!)が一般に浸透するといいなと思います。


 明日(2月16日)は、いよいよCX-5の発売日です!
 楽しみです。


参考資料
REUTERS TABLE-Fuel prices in India's capital since 2000
http://in.reuters.com/article/2011/11/15/india-fuel-idINL3E7MF1IX20111115
JAF海外サポート 世界各国の燃料価格
http://www.jaf.or.jp/inter/fuel/index.htm
NNA.ASIA インド自動車情報
http://nna.jp/free/tokuhou/081212_ind/09/1105a.html
http://nna.jp/free/news/20100802inr001A.html
SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120128/bsa1201280502000-n2.htm
インド新聞
http://indonews.jp/2011/11/46-13.html
ボッシュ(BOSCH)プレスリリース
http://www.bosch.co.jp/jp/press/group-0606-03.asp

関連記事
ディーゼル好きのブログ2012.2.6
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-02-06

E300 BlueTEC HYBRIDの詳細…その4 [ディーゼル]

 今日はE300 BlueTEC HYBRIDの、ハイブリッドシステムの安全性について書きます(E400 HYBRIDも共通)。

 
 安全性については9ページのニュースリリースのうち1ページ半と多めに紙面を割いて説明しています。いかにもMercedes Benzらしいなと思います。

 
 ハイブリッドシステムを追加しても安全性はベースモデルと同等であるとしたうえで、ハイブリッドシステムに施す7段階の安全対策を具体的に説明しています。

1.すべての高電圧配線に着色して区別することにより、量産時の組み付けミスを防ぐ。

2.十分な絶縁や新規開発のコネクターにより、ハイブリッドシステムへの接触に対して保護する。

3.リチウムイオン電池はゲルに包まれた状態で、頑丈なスチールケースに収容される。大気放出弁や独立した冷却回路を備えている。制御回路で常に安全性を監視しており、故障を素早く検出する。

4.電池端子を離している。すべての高電圧部品の配線は独立しており安全である。すべての高電圧部品は、ひとつの電気回路に接続されており、故障時には高電圧は自動的に遮断される。

5.イグニッションスイッチがオフになった時や故障時には高電圧システムからすぐに放電する。

6.事故が発生した場合は、高電圧システムは瞬時に完全に遮断される。

7.システムは回路の短絡を常時監視している。


 リチウムイオン電池はSクラスハイブリッドと似た構成で、エンジンルーム内に搭載されるようです。そのため、電池の冷却や振動対策には特に気を使っているようです。
 
 車室内空間を犠牲にすることなくハイブリッドシステムを搭載できる利点は大きいのですが、リチウムイオン電池の大きさ(=容量)は制限されるのだろうなと思います。


参考資料
DAIMLER Global Media Site
http://media.daimler.com/dcmedia/0-921-614307-1-1451873-1-0-0-0-0-1-11702-854934-0-1-0-0-0-0-0.html?TS=1326202084779

関連記事
ディーゼル好きのブログ2012.1.20
http://1kd-ftv.blog.so-net.ne.jp/2012-01-20

スズキがインドでフィアットからディーゼルエンジンを調達 [ディーゼル]


2012.1.19の日経夕刊によりますと、
" スズキがインドでフィアット(FIAT)からディーゼルエンジンを調達する。
 1.3Lのディーゼルエンジンを、2012年からの3ヵ年で1年にそれぞれ最大10万基の契約。
 フィアットはインドの工場からマルチスズキへ供給する。"
とのこと。

 スズキは年30万台規模で同エンジンをインドの自社工場で生産していますが、現地のディーゼル車需要の高まりで不足しているのだそうです。
 自社生産とFIATからの調達でスズキはインドで年40万基のディーゼルエンジンを確保することになります。



 マルチスズキのホームページで、ざっと調べてみたところ、マルチスズキがインドで搭載しているディーゼルエンジンは1.3L(D13A DDiS)のみなんですね。
 インドでのD13A搭載車種は、Ritz,SWIFT,DZireの3車種です。

 Ritzは日本名:スプラッシュ、DZireは2月1日に発売されたSWIFTベースののセダンです。3車種ともSWIFTの兄弟車ですね。



 このニュースの背景にある、インドの燃料事情について、また今度書きます。



参考資料
MALTI SUZUKI Homepage
http://www.marutisuzuki.com/maruti-cars-home.aspx
Tech-On
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