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VistaからWindows8へアップグレード [その他]

お気に入りの愛機ThinkPad T61のOSを、Windows VistaからWindows 8にアップグレードしました。
今日は、アップグレードの経緯や数日間Windows8を使ってみて感じたことを書きます。


ThinkPad T61は2008年春に購入してから5年近く使っているノートパソコンですが、Vistaから8にアップグレードしてみたところ動作が速くなりました。
私の場合、今回購入したWindows 8 Pro アップグレードパッケージ版:約5,000円で、今のところ非常に高い満足感を得ています。

今回、アップグレードしたパソコンの主なスペックは以下の通りです
ThinkPad T61
CPU:Core2Duo T7250 2.0GHz
メモリー:3GB(うち2GBは購入後に増設)
HDD:120GB
液晶:14インチ,1440*900ドット

8は、タイルが並ぶスタート画面やタッチ操作などの新しいUI(User Interface)が注目されていますが、デスクトップではWindows7とほぼ同じ使い方ができます。スタートボタンがないじゃないか!という方は、Classic Shellなどのフリーソフトをインストールすれば8をWindows7とそっくりにできます。

私は、8は”Windows7におまけで新しいUIがついたOS”と捉えています。新しいUIは基本的に全画面表示なので、ノートパソコンのような狭い画面で使う場合には見やすいなと感じます。

そして、私にとっての8の一番の魅力は、軽快な動作です。シャットダウン後の起動も速いのですが、スリープからの復帰は一瞬で、すぐ使える状態になります。
Vistaでもすぐ使う場合はスリープ、しばらく使わない場合は休止状態、週に一度くらいはシャットダウンから再起動と使い分けていましたが、スリープでも復帰までしばらく時間がかっていました。
アプリケーションソフトの動作も、例えばIE(Internet Explorer)でタブをたくさん開いた時など、少々負担がかかる操作をした時に、8はVistaよりだいぶ速いように感じます。ただ、Vistaを完全に削除して8をクリーンインストールした影響もあるかもしれません。

なお、Lenovoホームページによると、ThinkPadT61の8へのアップグレードは正式にはサポートされていないようですが、OSアップデートの際に必要となる、ThinkPadT61用のドライバーやLenovoのソフトウエアはホームページから入手可能です。これも、ThinkPadの良いところです。

8の動作要件を満たしているパソコンでも、アップグレードの際には不具合が発生する場合がありますので、ご注意願います。
OSのアップグレードは多少のトラブルがあっても、楽しんで解決できる人向けかもしれません。

Windows XP,Vista,7からWindows 8にアップグレードする場合にはダウンロード版とパッケージ版の2つの選択肢があります。
8のダウンロード版は、ダウンロードを実行したパソコンのOSが32bit版なら32bit版、64bit版なら64bit版の8がインストールされます。インストールDVDを作成することもできますが、32bit・64bit両方のDVDを作成することはできないようです。パッケージ版には、32bit版と64bit版のDVDとプロダクトキーが一つ入っています。
私の場合、今回は32bit版の8をインストールしましたが、将来ThinkPad T61を使わなくなった場合に8をアンインストールして、他のパソコンに64bit版の8をインストールできるようにと思い、2,000円弱の追加となりますが、パッケージ版を購入しました。

ところで、ここが重要なのですが、Windows 8 Proのアップグレード版は、今月末(2013年1月31日)までの期間限定価格(ダウンロード版:3,300円、パッケージ版(実勢価格):約5,000円)です。
2月1日以降は、大幅に値上げされます(例:Windows 8 Proアップグレードパッケージ版(定価):27,090円)ので、アップグレードの予定がある方はパッケージ版を購入しておくのが良いかもしれません。

最近、パソコンの低価格化は著しく、海外メーカーのノートパソコンなら5万円も出せば多くの方が満足するようなスペックの新品が手に入ります。現在所有しているパソコンの性能に不満がある場合は、データ退避などの手間がかかるOSのアップグレードの他に、新しいPCの購入を検討するのもいいと思います。


最後に、笑い話のようですが、タッチパネルを搭載していないパソコンに8を入れても、タッチパネルにはなりません。タッチパネルはハードウエアであり、残念ながらOSで実現できるものではありません...


参考資料
価格.com ThinkPadT61
http://kakaku.com/item/00200316485/spec/
窓の杜
http://www.forest.impress.co.jp/docs/special/20121026_568679.html
Lenovoホームページ
http://support.lenovo.com/ja_JP/research/hints-or-tips/detail.page?DocID=HT074688
http://support.lenovo.com/ja_JP/
Microsoft
http://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/buy/article/win8/launch/

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モータースポーツの秋 [モータースポーツ]

先週はF1日本GPの小林可夢偉の3位表彰台で盛り上がりましたが、今年は日本開催の世界選手権レースが秋に集中しています。

WEC(世界耐久選手権)第7戦
富士スピードウエイ:2012.10.14決勝(11時スタート,6時間耐久)
トヨタとアウディのハイブリッド(HV)対決に注目しています。トヨタは第4戦シルバーストーンでアウディ2台の間の2位に入り、第5戦サンパウロでは、なんとアウディを抑えて初優勝!第6戦バーレーンはリタイアに終わっています。

昨日の、第7戦富士の予選では、トヨタが中嶋一貴のアタックによりポールポジションを獲得、2位のアウディ1号車とは0.140秒の僅差です。
なお、今回はトヨタはガソリンHVのTS030 Hybrid:1台、アウディはディーゼルHVのAudi e-tron quattro:2台の参戦です。
ホームコースの富士でトヨタがアウディとどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。


WTCC(世界ツーリングカー選手権)第10ラウンド(第19,20戦)
鈴鹿東コース:2012.10.21決勝
市販車ベースの、いわゆるハコ車レースです。シボレー,セアト,BMW,フォードが参戦しており、鈴鹿では、来年からのフル参戦に先駆けて、ホンダがシビックを投入します。


MotoGP第15戦
ツインリンクもてぎ:2012.10.14決勝
2輪の世界最高峰レースです。
昨年は春開催予定だったのですが、震災の影響で秋に延期されました。今年も昨年に引き続き秋開催です。


SuperGT、フォーミュラーニッポンといった国内レースも佳境に入り、まさにモータースポーツの秋ですね!
今日(2012.10.14)は、F1韓国GP・WEC・MotoGPと3レースも重なりますが(贅沢な悩み?)、私はWECを生放送で観戦して、F1を録画しようと思っています。



この書き込みで、記事数が通算100件目、ページビューも最近、累計100,000件を超えました。
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます。
これからも、好きなことを気ままにマイペースで書いていくつもりです。
楽しく読んでもらえたらいいなと思っています。



参考資料
WEC 6 HEURES OF FUJI
http://www.fiawec.com/races/6-hours-of-fuji.html
2012 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース
http://www.wec-fuji.net/index.html
WTCC
http://www.fiawtcc.jp/
MotoGP
http://www.motogp.com/ja


小林可夢偉が3位表彰台!F1日本GP [モータースポーツ]

本日(2012.10.7)開催された、F1日本GPで小林可夢偉が3位表彰台を獲得しました!

日本人のF1表彰台は、1990年日本GP3位の鈴木亜久里、2004年アメリカGP3位の佐藤琢磨の過去2度ありますが、可夢偉自身はF1フル参戦3年目で初の表彰台です。

1990年の日本GPは、2強チームのマクラーレン・フェラーリの4台がリタイアするという波乱がありました。
2004年に佐藤琢磨が所属していたBARは、コンストラクターズランキング2位、チームメートのバトンは表彰台10回と非常に強いチームでした。

波乱があったとき、チャンスをつかめる順位にいたり、強いチームに所属したり、これらも非常に困難であることは確かです。

しかし、今回の可夢偉はトップチームと同じ作戦で少し戦闘力の劣るマシンで真正面から戦って、ドライバーの腕で3位を獲得したのが本当に素晴らしいですね。

コース上で抜きつ抜かれつの攻防があったわけではありませんが、可夢偉とバトンのバトルは本当に見応えがありました。ゴールへ向けて徐々に緊張が高まっていく面白いレースでした。

今回の結果は、2013年のザウバー残留へ向け強力なアピールになったと思います。F1は速いだけでシートを確保できる世界でないのは理解しているつもりですが、可夢偉がお金を払って乗せる価値があるドライバーだと、ザウバーチームが考えてくれることを願います。

今年のF1は残り5戦、可夢偉にはあと2回くらい表彰台に上がってほしいなと思います。チャンスはあるはずです。

最後に、やはり、1987年に日本人で初めてF1フル参戦した中嶋悟さん以来の(いや、1960年代のホンダF1第1期以来かな)、先人の努力があったからこそ、可夢偉のようなドライバーが出てきたのだろうなと思います。




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小林可夢偉が3番グリッドを獲得:F1日本GP [モータースポーツ]

本日(2012.10.6)開催された、F1日本GP予選で小林可夢偉が4位のタイムを記録しました。3位のバトンが前戦シンガポールGP後のギアボックス交換により、5グリッド降格のペナルティを受けましたので、明日の決勝で可夢偉は3番グリッドからスタートします。


フロントローのレッドブル(特にベッテル)は、可夢偉とはレースペースの差が大きそうなので、勝負するのは難しいかもしれません。マクラーレン、ロータス、フェラーリのアロンソ、チームメートのペレスあたりとの表彰台争いになりそうです。

鈴鹿はコース上では抜きにくいサーキットだと言われていますので、まずは、スタートから3周目くらいまで、しっかり3位をキープすることが重要です。スタートで2位に上がれると、なお良いですね。あとは、得意のタイヤマネジメントで、タイヤ交換を適切なタイミングに短時間でこなせれば...
1990年の鈴木亜久里以来の、日本GPでの日本人ドライバーの表彰台も夢ではありません。



F1のテレビ中継についても、少し書きます。

1987年にフジテレビ地上波で始まったF1中継は、昨年までは、地上波(初心者向け)・CS(コアなファン向け)で完全に別番組を放送していました。
今年は、地上波がなくなり、無料放送はBSフジに引っ越しました。F1中継は、FOM(Formula One Management)との契約で、全戦当日中継など要求が厳しく、放送局の立場からは縛りが多いようです。

今年は、ほとんどのレースは、BSフジでは、番組オープニング数分とエンディングを除き、CSの生中継を編集してそのまま放送しているようです。ただし、日本GPではBS専門の実況・解説を準備しており、F1に詳しくない初心者も含め、幅広い方々が楽しめると思います。


私は、CSの生中継で観戦します。
可夢偉は来季に向けて、正念場を迎えています。
皆さん、可夢偉にパワーを送りましょう!


F1日本GP放送予定(2012.10.7)
スカパー(CS):14:30~レース終了まで生中継
BSフジ(無料):21:00~22:50(録画)


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F1:2013年のドライバー移籍 [モータースポーツ]

今日(2012.10.5)から、F1日本グランプリが始まりました。
予選は明日、決勝は明後日開催されます。今年は天気も良さそうです。私はテレビ観戦で、じっくり楽しむ予定です。


さて、今日は、2013年F1ドライバーの移籍について書きます。

前戦シンガポールGPの後、来年(2013年)のドライバー移籍の発表が続きました。
・マクラーレンのハミルトン(Lewis Hamilton)がメルセデスへ移籍
・ザウバーのペレス(Sergio Perez)がマクラーレンへ移籍
・メルセデスのシューマッハ(Micheal Schumacher)が引退
上位5チームに関しては、あとは、マッサ(Felipe Massa)がフェラーリに残留できるかが焦点となっています。フェラーリのドライバーが決まれば、ロータスのライコネン(Kimi Raikkonen)・グロージャン(Romain Grosjean)の去就も固まると思います。

ハミルトンは、カート時代からマクラーレンのサポートを受けてきたことが有名です。F1でも2007年のデビュー以来、マクラーレン一筋です。移籍先のメルセデスのマシンは現状では優勝は難しいと思うのですが、速さに定評があるハミルトンが来年どんな走りを見せるのか楽しみです。個人的にも仲が良いといわれている、チームメートのロズベルグ(Nico Rosberg)との対決にも注目ですね。

ペレスはメルセデスに行くハミルトンに代わりマクラーレンへ移籍します。ペレスは昨年(2011年)、ザウバーからF1デビューし、今年(2012年)は表彰台3回の大活躍です。トップチームから声がかかるのも当然かなと思います。個人的にはF1デビュー2年目の1990年にティレルで2度表彰台に立ち、1991年にフェラーリに移籍したアレジ(Jean Alesi)を思い出します。1990年のチームメートは中嶋悟さんでした。

シューマッハは2009年に復帰して以来、表彰台(3位)1回と、成績はあまり芳しくはありませんでした。チームメートのロズベルグにも負けることが多かったですね。ただ、ほとんどあらゆるF1の記録を更新してきたシューマッハが、優勝の可能性が低いマシンでも、復帰当初の契約通りに3年間走り続けたのは素晴らしいことだと思います。まだ今年は6戦ありますので活躍してほしいですね。


ザウバーの小林可夢偉はチームメートのペレスが移籍することもあり、ザウバー残留が濃厚かと個人的には考えています(願っています)。ザウバーは堅実なチームだと信じています。
今年の可夢偉は運がないですよね。ドライバーとしての実力はペレスと同等以上だと思いますので、つかめそうなチャンスをつかめていないのは本当に残念です。
ザウバーのマシンと相性が良いといわれる鈴鹿で、是非、表彰台、いや優勝!を期待します。活躍を祈ります!



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小林可夢偉が予選2位! F1ベルギーGP [モータースポーツ]

 現在開催中の、F1ベルギーGP予選で小林可夢偉が2位に入りました!
 表彰台はもちろん、優勝も狙えるポジションです。

 日本人のF1予選最高位は2004年ヨーロッパGPの佐藤琢磨の2位でしたから、今回の可夢偉は日本人タイ記録です。

 ベルギーGPの舞台は、鈴鹿やモナコと並んで、ドライバーズサーキットといわれる、スパ・フランコルシャンサーキットです。スパはタイムへのドライバーの寄与度が大きいのです。スパで可夢偉が活躍しているのが特にうれしいですね。


 予選終了後のインタビューでは可夢偉は非常に落ち着いていたのが印象的でした。
 予選でいくら上位につけても、決勝で結果を残さないと意味がないのは、本人が一番わかっているようです。
 決勝での活躍が楽しみです。


 ザウバーのチームメートであるS.ペレスは今季2回、表彰台に立っており、前戦までの獲得ポイントは47、小林可夢偉は33ポイント。
 今季の可夢偉は、フリー走行・予選・決勝と全体的にはチームメートに勝る走りを見せるものの、チームの戦略ミス・ピット作業ミス・ドライバー自身のミスなどで、表彰台や上位入賞のチャンスを何度か逃しています。
 そろそろ、来季のシートも気になる時期なので、ベルギーGPでは大量ポイントを獲得してほしいですね。

 ベルギーGP予選3位のP.マルドナドは、クラッシュの多いドライバーなので、スタートは注意して2位を守り、序盤は予選1位のJ.バトンについて行って、ピット戦略でトップに立ち、可夢偉が日本人初優勝! なんてレースになれば本当にうれしいのですが...


 今夜は、CSのフジテレビNEXTで観戦します。
 がんばれ!可夢偉!

 F1第12戦ベルギーGP放送予定:2012.9.2
  CS フジテレビNEXT(生放送)・・・20:50~レース終了まで
  BSフジ(録画放送)・・・23:00~24:50

2012.9.3追記=====================================
予選3位のP.マルドナドは予選中の妨害走行によるペナルティを受け、6番グリッドスタートとなった。
決勝レースでの可夢偉は、スタート直後の1コーナー(ラ・ソース)での多重クラッシュに巻き込まれた影響が大きく、13位完走に終わった。
スタートで出遅れなければ、巻き込まれることもなかったのだが...
可夢偉には、次戦以降の活躍を期待します!
===============================================


2012のルマン レース結果 [モータースポーツ]

 今日は、2012.6.16~17に開催された、ルマン24時間レースの結果について書きます。

 アウディとトヨタのハイブリッド(HV)対決が注目された2012年のルマンでしたが、結果は、4台体制で参戦したアウディが1・2・3・5位を占める圧勝でした。
 (アウディの望みどおり?)HVのR18 e-tron quattroが1・2位、HVなしのR18 Ultraが3・5位でした。

 序盤は、アウディ・トヨタが上位を占める展開で、トヨタ7号車・8号車も2位~4位あたりで健闘していました。
 そして、レース開始5時間後に、徐々に順位を上げていたトヨタ7号車が、なんと、トップに立ちました。
 しかし、直後にトヨタ8号車が周回遅れのLMGTEAmクラス、81号車のフェラーリ458と接触しクラッシュ・リタイヤしてしまいました。
 8号車のドライバーのアンソニー・デビッドソンは脊椎の一部損傷で全治3ヶ月と診断されました。
 
 この事故による1時間余りのセーフティーカーランが終わり、レース再開直後、あろうことか、中嶋一貴ドライブのトヨタ7号車と、本山哲ドライブの日産デルタウイングが接触してしまいました。デルタウイングはピットに戻れず、そのままリタイヤ、トヨタの優勝は絶望的になりました。トヨタ7号車は修理後走行を続けますが、結局エンジントラブルでリタイヤしました。

 
 優勝したアウディ1号車もノートラブルだったわけではありません。少なくとも最後の3時間はハイブリッドシステムをセーフティーモードにして走行していたそうです。
 アウディは全4台に、クラッシュや車両トラブルが発生したのですが、修理がとにかく早い! サスペンションアームが折れるようなクラッシュでも10分くらいで修理していました。
 
 
 おそらく、ある程度の大きさの部品を準備しておき、壊れたら丸ごと交換しているのかなと思います。たとえば、フロントサスペンションが破損したら、あらかじめ組み立てて準備しておいた、サスペンションアーム・ドライブシャフト・ステアリングロッド・ハブ・アップライト・ブレーキなどを、丸ごと交換してるのかなと思います。
 
 ルマンではトラブルが発生しても、自走してピットまで戻って、すばやく修理しなければ優勝はできません。
 アウディはルマンの勝ち方を熟知しているのですね。

 
 ただ、今回のルマンでトヨタにもアウディと同等のレーススピードがあることが明らかになりました。
 今後のWECは全て6時間レースですから、もしかしたらトヨタがアウディを倒すレースが見られるかもしれません。



今年のルマンのダイジェスト番組が放送されますので、興味のある方はご覧ください。
FIA 世界耐久選手権2012 第3戦ルマン(無料放送)
2012.7.7(土)22:00~23:00 JSPORTS3(BS/CS)

2012.7.8追記============================================================
再放送(無料)があります
2012.7.9(月)22:00~23:00 JSPORTS3(BS/CS)
======================================================================


今後のWEC日程
第4戦 8月26日 シルバーストーン
第5戦 9月15日 サンパウロ
第6戦 9月29日 バーレーン
第7戦 10月14日 富士スピードウエイ
第8戦 10月27日 上海



参考資料
FIA WEC 24 Heures de Mans
http://www.fiawec.com/races/24-heures-du-mans/results-and-chrono.html
F1-Gate.com
http://f1-gate.com/davidson/lemans_15634.html
TOYOTA racing ニュース
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/racereport/lemans_04.html
AUTOSPORT Web
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=41886


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2012年ルマン:アウディとトヨタの違い:ERSなど [モータースポーツ]

 2012年のルマン24時間レースがスタートしました。
 今回は、レギュレーションをもとに、アウディとトヨタの違いについて書いてみます。


 まず、アウディ、トヨタが所属するLMP1カテゴリーの主なレギュレーションです。
  車両重量:900kg以上(ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド全て共通)
  エンジン:ガソリンNA:3.4L以下、ガソリンターボ:2.0L以下、ディーゼル:3.7L以下
  タンク容量:ガソリン:75L、ディーゼル:60L(ハイブリッドはそれぞれ -2L)

 ERS(Energy Recovery System:エネルギー回収システム)、いわゆるハイブリッドシステムについては、いくつか要件があります。
  ブレーキエネルギーの回収と駆動は、前2輪もしくは後2輪で行う
  駆動はアクセルペダルで操作する(F1のようなプッシュボタン式は禁止)
  2つのブレーキング間のエネルギー放出量は最大500kJ
  前輪を駆動する場合は、120km/h以上で使用可能

 今回のルマンでは、ERSが使用可能なERSブレーキングゾーンが、7ヶ所指定されています。



 次に、アウディとトヨタの違いについて書いていきます。 注目している点を表にしました。
2012.06.17_2012ルマンAudi vs TOYOTA_Blog.JPG

エンジン
 アウディはディーゼルエンジン、トヨタはガソリンエンジンです。市販車で得意な分野を選択したのでしょう。

タンク容量
 ハイブリッドの場合には2L少なくなります。ハイブリッドなしの車両と同じタイムで走る条件であれば、ハイブリッドはワンタンクで少なくとも2L分の燃料をセーブしないと勝てません。

モーター:エネルギー回生・駆動輪
 Audi R18 e-tron quattroは、後輪をディーゼルエンジンで、前輪をモーターで駆動する4輪駆動:quattroです。ブレーキングでは後輪より前輪のほうが多くのエネルギーを回収可能であり、駆動もリアタイヤのグリップ限界を考慮する必要がありません。ただし、レギュレーションで、前輪モーターによる駆動は120km/h以上に限定されます。
 トヨタはF1のKERS(Kinetic Energy Recovery System)の経験もありますので、リアモーターを選択したのかもしれませんね。
 ただし、F1でも苦労しているように、リアモーターの場合はリアタイヤが消耗してグリップが落ちてくると、モーターでの回生・駆動がフルパワーでできなくなる可能性があります。


エネルギー貯蔵装置(蓄電装置)
 Audi R18 e-tron quattroは、Williams Hybrid Power(WHP)製の、電動フライホイールを搭載します。トヨタはキャパシタ(日清紡ホールディングス製)を搭載します。
 500kJのエネルギーを1回のブレーキングで貯蔵して、1回の加速で放出する性能が必要です。容量よりも出力が重視されますのでリチウムイオン電池は使用しないのでしょうかね。いずれにしても、24時間故障は許されません(故障すると燃料タンク容量が少ないノーマルカーになってしまいます)。



 市販車でも多彩なシステムが存在するハイブリッドですが、今年のルマンで、アウディとトヨタが異なるシステムを採用したのは非常に興味深いですね。



参考資料
FIA WEC
Technical Regulations LMP 2012 - published on 12.03.2012
http://private.fia.com/web/fia-public.nsf/A92E5D5FA619DA39C12579BF005B8574/$FILE/LMP%20(12-13)-(12.03.2012).pdf
ACO ハイブリドカー:ル・マン24時間サーキットのブレーキングゾーン
http://www.lemans.org/jpn/news/&12495;&12452;&12502;&12522;&12489;&12459;&12540;&65306;&12523;&12539;&12510;&12531;24&26178;&38291;&12469;&12540;&12461;&12483;&12488;&12398;&12502;&12524;&12540;&12461;&12531;&12464;&12478;&12540;&12531;_7207.html
ACO ブレーキングゾーンマップ
http://www.lemans.org/wpphpFichiers/1/1/ressources/Image/actualites/2012/24-heures-du-mans/2012-05/2012_05_30_braking_zones_ers_24_heures_du_mans_2012.jpg

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2012年のルマン予選結果 [モータースポーツ]

 ルマン24時間レースの予選が2012.6.13~14に開催されました。6位までの結果は下表の通りです。

2012.06.16_2012ルマン予選結果 _Blog.JPG


予選結果概要
 予選1位はアウディのエースカー1号車:R18 e-tron quattro。
 大方の予想通り、1~6位までをアウディとトヨタが占めた。
 アウディ1号車とトヨタ最上位の8号車:TS030-Hybridのタイム差は1.055秒。レースは接戦が期待できそう。
 アウディ1号車と2位のアウディ3号車:R18 Ultra(ハイブリッドなし)のタイムは差は0.291秒と小さい。

 個人的には、R18 e-tron quattroが、もしかしたら余力を残しているのではないか?と疑っています。 その場合、決勝レースはe-tron独走の可能性もありますね。



 ルマン24時間が開催される、サルトサーキットは全長:13.629kmで、長い直線をシケインなどの低速コーナーでつなげたレイアウトです。F1が先週開催された、カナダのジルビルヌーブサーキットに似ていると思います。
 加減速の連続ですから、ハイブリッドのアドバンテージが大きいサーキットだと思います。これは、本当はe-tronがもっと速いのではないか?と疑う理由でもあります。
 マシンには、ブレーキング時の安定性、加速時のトラクション、エンジンのピークパワーが特に求められるものと思います。
  速度差の大きい、4カテゴリー(LMP1,LMP2,LMGTEPro,LMGTEAm)の混走となりますので、ドライバーにはスムーズな追い越し(追い越され)も求められます。


 サルトサーキットは公道部分やコース幅が狭い箇所が多く、少しでも気を緩めるとコースアウトしてしまいます。私は、グランツーリスモで実感しました。 暗い夜の走行も危険ですね。
 

 レーススタートは本日(2012.6.16)22時(現地時間:15時)です。 大変楽しみです。
 私は、JSPORTSで観戦する予定です。



参考資料
FIA WORLD ENDURANCE CHANPIONSHIP
http://www.fiawec.com/races/24-heures-du-mans/results-and-chrono.html
アウディジャパンニュースリリース
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/company/news.detail.2012~06~0.html
TOYOTA Racing ニュース
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/racereport/wec12_le_2.html

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2012年のルマン24時間レース:プレビュー [モータースポーツ]

 2012年のルマン24時間レースは6月16日~17日にかけて開催されます。
1923年に第1回を開催して以来、80回目のレースです。

 今年のルマンは、ACO(Automobile Club de L'ouest:フランス西部自動車クラブ)とFIA(Fédération Internationale de I'Automobile:国際自動車連盟)が共催するWEC(World Endurance Championship:世界耐久選手権)の第3戦として開催されます。
 独立色の強いACOとFIAが手を組んだのは歴史的な快挙のようです。最近の欧州の経済不安が背景にあるのかもしれません(残念ながらプジョーは2011年限りでルマンから撤退しました)。


 ところで、今年のルマンは、日本企業の参加が多く、盛り上がっているのをご存知でしょうか?
今日は、日本関連を中心に今年のルマンについて書きます。


 まず、トヨタがルマンに再挑戦します。
 参戦車両はTS030 HYBRID:2台です。ガソリンエンジンにモーターを組合せたハイブリッドです。蓄電装置はキャパシタを採用しています。
 7号車のドライバーは中嶋一貴、A・ブルツ、N・ラピエール、8号車はA・デビッドソン、S・ブエミ、S・サラザン(石浦宏明は体調不良のため欠場)です。
 TS030 HYBRIDはWEC第2戦のスパ(5月5日)でデビュー予定でしたが、4月4日のポールリカールでのテスト中にマシンのモノッコックを破損したためデビューは延期となり、第3戦のルマンが初戦となります。
 ぶっつけ本番になってしまったのは、少し心配ですね。予期せぬトラブルが発生しなければいいのですが・・・

 ちなみに、マシン発表時にフロント・リア共にモーターを搭載していましたが、レギュレーションでどちらか一方しか使用できません。今回は、フロント リアのモーターを使用するそうです。

2012.06.16誤記訂正======================================================
ルマンでTS030 HYBRIDが使用するのはリアモーターです
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 日産が1.6Lガソリン直噴ターボエンジンを供給します。車両はデルタウイング(アメリカのデルタウイング社製)と呼ぶ、前トレッドが非常に短く、上から三角形(デルタ)に見える、リアウイングが無い斬新な形状です。ガレージ56という特別クラスでの参戦となります。
 デルタウイングは未来のエコなレーシングカーの先駆けになるのかもしれません。ドライバーは本山哲とM・クルムという日本でおなじみの選手が乗ります。



 その他の日本関連で私が知っていることを挙げておきます。この他にもあるかもしれません。
 童夢がDOME S102.5でLMP1クラスに参戦し、ドライバーはルマン優勝経験者の荒聖治が乗ります。
 ホンダは車両:HPD ARX-03aと3.4L V8ガソリンエンジン:HPD LM-V8をLMP1クラスのチームに供給します。
 トヨタもTS030 HYBRIDとは別のエンジンをLMP1クラスの他チームに供給します。
 日産もLMP2クラスの多くのチームにエンジン供給します。

2012.07.05追記==========================================================
日本人ドライバーとして、中野信治、黒澤治樹、井原慶子選手も参加しました
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 2000年以降の12年間で10回優勝とルマンの王者に君臨しているアウディ:AUDIも今年からハイブリッドでも参戦します。
 AUDI R18 e-tron quattroのエンジンはディーゼル、蓄電装置は電動フラーホイールとトヨタとは異なるシステムです。
 なお、アウディはハイブリッド無しのR18 ultra:2台とR18 e-tron quattro:2台の計4台でルマンに参戦します。
 アウディにもA・ロッテラー、L・デュバル、B・トレルイエと日本でおなじみのドライバーが多数乗ります。
 
 今年のWECでのアウディの結果をまとめますと、
 第1戦セブリング12時間では、旧型のR18 TDI:3台で参戦。エースカーの1号車にギアボックスの電気系統トラブルが発生し下位に沈んだものの、他の2台で1-2位を獲得。
 第2戦スパ6時間では、新型車がデビューしルマン同様の4台体制で参戦し全車完走1-2-3-4位独占(1位から4位まで、わずか1周の差)といったところで、好調です。



 昨年は日本ではルマンのテレビ中継は無かったのですが、今年はJSPORTS(BS/CSの有料放送)で24時間レースのうち12時間の生中継があります。
 また、関東ではJSPORTSや日産がパブリック・ビューイングを開催します。
 WECは一部無料放送もあります(例えば、WEC第2戦スパ:6月8日(金)22:00~23:00放送など)。興味のある方はぜひご覧ください。


 アウディとトヨタは、6月3日に開催されたルマン・テストデーから熾烈な戦いを繰り広げています。
 今年のルマン24時間はどんなレースになるのか楽しみです。とてもわくわくしています。
 個人的には、ディーゼルエンジン(ハイブリッド無し)のAudi R18 ultraを応援します。


 5月27日のインディ500では、佐藤琢磨が最終周で2位走行中にトップへオーバーテイクを仕掛け...
 結果は残念ながらスピンに終わりましたが大健闘でした。
 今年は何かが起こる予感がしています。



参考資料
ACO
ページ右上の日の丸ボタンで日本語表示にできる
http://www.lemans.org/

トヨタ自動車モータースポーツ WEC
WECの概要がよくまとめられている
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/

NISSAN MOTORSPORTS
2012年 日産グローバルモータースポーツ活動計画を発表
http://www.nissan-motorsports.com/JPN/PRESS/2012/12001.html

CarWatch
日産、実験レーサー「デルタウイング」でル・マン24時間へ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120314_518621.html

DOME NEWS
http://www.dome.co.jp/news/news/dt_111.html
http://www.dome.co.jp/news/news/dt_112.html
http://www.dome.co.jp/news/news/dt_113.html

DOME Sports-Car Racing
ルマンの技術的な側面に興味がある方には特にお勧め
http://www.sports-carracing.net/

HONDAニュースリリース
2012年Hondaモータースポーツ活動の概要
WECについては最後に記述あり
http://www.honda.co.jp/news/2012/c120203.html

Audi sport WEC
http://www.audi.com/com/brand/en/audi_sport/wec/audi_le_mans.html

アウディジャパンニュースリリース
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/company/news.detail.2012~06~20120607.html

JSPORTS WEC特設ページ
http://www.jsports.co.jp/motor/wec/

2012.6.16追記============================================================
TOYOTA Racing ニュース
http://ms.toyota.co.jp/jp/news/other/120608_news.html
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